高コレステロール血症と診断された方が栄養指導を受けることになり、【え?!そんなことあるんだ・・食と体のコントロールはやはりオーダーメイドでなければあかんなあー】と感じたケースをお話したいと思います
<注意:これからお話することは必ずしもすべての方に通じるものではありませんのでその旨、ご理解いただいた上で読み進めてくださいね>
コレステロールって?
コレステロールの2~3割が体外からとり入れられ、7~8割は糖や脂肪を使って肝臓などで合成され、その量は体内でうまく調整されています引用:e-ヘルスネット(厚生労働省)(←もっと詳しく!そんな方はクリック)
食事の影響は20−30%ということで、さほど神経質にならなくても良いことになります
ただし、高コレステロール血症と診断された方は気をつける必要があります
コレステロールと聞くと「からだに悪い・・」そんなイメージをもちますが、そもそもコレステロールはからだに必要なものなんですよね ホルモンなどをつくったりする材料となります 多すぎても少なすぎてもよくありません 総コレステロール・善玉(HDLコレステロール)・悪玉(LDLコレステロール)・non-HDLコレステロール それぞれ血液検査でチェックして総合的に判定します
高コレステロールになるのは、ごくしぜんなこと(女性)
今回の卵を食べたら総コレステロール値が正常になったケースAさん:80代女性・標準体重の範囲内でした(BMI=18.5以上〜25未満)
女性の場合、女性ホルモン(エストロゲン)が減ってくると同時にコレステロール値が上がりやすくなります
つまり40代後半くらいから高コレステロールになりやすいというわけです これはごく自然なことで(誤解を恐れずに表現すると老化現象)あたりまえの状態なんですよね
人生50年、そんな時代なら別に治療することもなかったのですが、今や人生100年時代 健康で長生きするには、この高コレステロールの状態をほったらかしにはできないというわけです
脂質異常症(以前は高脂血症)
血液検査で中性脂肪やコレステロールが正常より高い状態にあるのを2007年から脂質異常症と呼ぶようになりました(それまでは高脂血症と呼んでいました)
この脂質異常症のまま長期間放置すると脳・心臓などの血管が硬くなって(動脈硬化)狭くなったり、つまったりして命に関わるような危険性があります
なので、検査でちょっと異常値が出たらすぐに対策をとって実行することがたいせつ!
低コストでより良い体を作れるチャンスはこの時なんです
これぞ当サイト食べGenでお伝えしたい『自己予防の黄金期』です
なぜなら、ちょっと異常値が初めて出たのなら、必要なことを少し実行するだけで 早めに良い結果が出せるからです(次の検診で正常値内♫)
必要なこととは個人によって異なりますが、体重の管理(BMI<24)・活動量のアップ・偏りのない食事・睡眠休養の適切化などです・・・自分で取り組むと コスパ最高の結果が得られます

これからもいっしょに学んでいこな♪ 予防が自分でできるようになったら時間とお金が節約できる♫最強やで! その結果、お金がたまるし、元気で楽しいこといっぱいできるやん!
卵をまったく食べていなかった!!
お話を伺っていくと、コレステロールが高いので「卵」を止めるよう医師に言われたとのこと。以降、数年間「卵」を食べていないことがわかりました まったく「卵」を食べていないのに相変わらず血液中のコレステロール値は異常高値だったのです!
高コレステロールに対する食事からのアプローチとして、卵は1個までに(ケースによってはゼロにすることも たらこ・数の子なども対象 卵を使った食品:プリンやケーキなどのお菓子類などをひかえます)
動物性脂肪と植物性脂肪のバランスをとること・(動物性脂肪をなるべく減らす・例えば豚脂<ラード>や牛脂<ヘット> 牛乳やバターなどの乳製品を減らす/植物性脂肪を必要な範囲でプラス「オリーブオイル・なたね油(キャノーラ油)・べにばな油・ごま油・ナッツ類など 」) 魚・大豆製品(豆腐 納豆など)を中心にする そして、「食べGen」でよく登場する野菜・海藻・きのこ類などを毎食に組み合わせるなどがあります
卵=コレステロールを多く含む食品=検査でコレステロール値が異常に高い人は卵を控える・・ そんな方程式のように刷り込まれるほど よく知られています
<卵は食べちゃダメ!そんな時代もありました 現在でも卵と高コレステロールの関係についてはいろんな意見があります>
ところが、まったく当てはまらなかったのです!
Aさんの場合、1日の食事量・栄養素も全体的に不足していました
高齢であっても必要な分はしっかり食べてあげるのが自分の体への責任とも言えます(そのくらいの気持ちでいないと つい忘れがち・・体をいたわりましょう パワーが出てきますよ)
Aさんには1日2食だったのを3食にして、1回の食事には、『1ご2おかず3野菜』をベースに 炒め物など「油」を使ったメニューをプラスするなど 「量」と「質」を充実させる作戦をとりました
本命の卵はようすを見ながらということでスタートは1日おきに1個としました 月1回の採血結果を見ながらすすめました
また、活動量がかなり少なかったので安全にできるカンタンな運動など(手すりを持って階段の登り下り・1段だけで行う 一日おきにゆっくり散歩・家の近く)で活動量をアップ 無理しない範囲で実行してもらいました
卵を1日1個食べるようにしたら、正常値に(基準値の範囲内)♫
1日おきに1個からスタートして最終的には1日1個食べてもまったく問題なく、総コレステロール値は正常値内におさまりました
もちろん不足していた全体の栄養量が満たされたこと・活動量が増えたことも結果につながっています
「〇〇はコレステロールが高くなるから食べないほうがいい」「〇〇は太る」とかいう文言・・・たったひとつの食品が体に大きな影響を与えると考えるのはナンセンスです
今回のように人は顔がそれぞれ違うのと同じように体内の動き・反応(代謝など)もそれぞれです
全体を見つつ、部分を調整する感覚をもてるといいですね

「〇〇は体に悪い」みたいな情報のとき、君がその食品をめっちゃたくさん(あるいはしょっちゅう)食べてるときは半分に減らしたりするのはOKだ忍!

それを実行しようと思ったときは、始める前に体重だけでも測っておくとええよ (体脂肪率も測っておくとさらにいい)
変化をチェックする一番やりやすい方法のひとつやねん
これがうまく機能するのはBMI25以上の人!
また体重が増えてきたら このときどんなことを実行したらうまくいったのかをメモしておくとええよ

実行する前と後で比べたら 君だけの「大事なデータ」となる忍☆
実行したこと たとえば「缶コーヒーを1日おきにした」「 カップラーメンを週一回にした」「毎日駅では階段使うようにした」とか 具体的に「メモ」しておこう!

うまく体重が減っても また増えてくるかもしれへん
でも 一度実行してうまくいった「メモ」を使えばカンタン♫

自分に合ったベストな対処法がすぐにつかえるから 迷うこともないし 変なサービスにひっかかって無駄なお金を使わなくてすみます 怖いもんナシ♪
卵を食べたら総コレステロール値が下がって正常値になった話【実話】まとめ
- 卵をまったく食べていないのに高コレステロール状態になっていた
- 女性は閉経とともに高コレステロールになりやすい(自然なこと)
- 卵は1日1個食べて、他、トータルで栄養面での充実・活動量を増やした結果、コレステロールの値は正常値に♫
- 個人差があるため、一般的に言われていること(〇〇は体に良い・〇〇は体に悪いなど)を盲目的に取り入れ続けず 自分には本当に効果があるのか定期的な検診・人間ドックなどで見直しをしよう
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